豪快タルタルソースに悶絶!|第18回【「から活」日記】『宮崎県日南市 塚田農場・秋葉原中央通り店』チキン南蛮

【「から活」日記18】『宮崎県日南市 塚田農場・秋葉原中央通り店』チキン南蛮

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朝活、婚活、ソー活、妊活、終活……前代未聞の活動ブームの陰で、「から活(からあげ食べ歩き)」に余念がない、からあげのプロ=カラアゲニストたちがいることをご存知だろうか。これは、からあげの聖地・大分県中津市出身のライター松本壮平氏がお送りする、渾身のから活レポートである。

金賞受賞のチキン南蛮は衣肉不分離完璧型

 宮崎県のご当地鶏肉料理・チキン南蛮。飲食店でもお弁当でも人気メニューとして不動の地位を築いています。その宮崎に自社養鶏場を持つ『宮崎県日南市 塚田農場』のチキン南蛮は、からあげグランプリ・チキン南蛮部門で金賞を2回受賞したお店。一食の価値あり!と思い、世界的観光地・秋葉原の秋葉原中央通り店に突撃取材を敢行しました。

 入店後、さっそく〈チキン南蛮・680円〉を〈手羽先唐揚げ・6本580円〉〈宮崎マンゴーサワー・460円〉とともにいただくことに。上の写真を見てください!このタルタルソースのかかり具合!チキン南蛮といえばタルタルソースが人気の理由のひとつでしょうが、こちらのお店、これだけ惜しげもなくかけてくれるので、嬉しくなってしまいます。カレーライスのルーでさえ、ここまで豪快にかかっているものは見たことがありません。これはもう十分すぎる量。まさに“足る足る”ソースです。

 冗談はさておき、肉を箸でつまんで持ち上げると、この山のようなタルタルソースがこぼれ落ちそうになり、思わず腕に力が入ります。肉は非常に柔らかく、マシュマロでも食べているかのような食感。甘いタルタルソースとよく合います。私はおいしいからあげの必須条件として「衣肉不分離」を挙げていますが、このチキン、衣と肉がまったく分離しません。これだけソースがかかっていれば、多少は衣がゆるんでしまいそうですが、それがまったくない!衣と肉の間にすき間がない!見事なまでの完璧な作りです。一方、手羽先唐揚げは、あっさりとした醤油味。パリッとした食感です。6本のほかに9本、12本がありますが、小さめなのでかなりの数を食べられます。

 チキン南蛮は肉・衣・タルタルソースを一緒に食べられてこそ、おいしさを感じるもの。衣肉不分離を最後まで貫き通す塚田農場のチキン南蛮に九州のド根性を感じました。「あっぱれ!」をあげたいと思います。

●店舗情報

店名:「宮崎県日南市 塚田農場・秋葉原中央通り店」

住:東京都千代田区外神田1-13-3 ZIGZAGビル8F
TEL:050-5265-9642
営:月~金:17:00~24:00 (ラストオーダー 23:00)、土・日・祝:15:00~24:00 (ラストオーダー 23:00)
定休日:無休

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。