馬鹿盛りもさることながらダブルの衝撃に襲われる唐揚げ丼。|第10回【カラアゲニストの「から活」日記】『ひなたかなた』馬鹿盛り唐揚げ丼

馬鹿盛りもさることながらダブルの衝撃に襲われる唐揚げ丼。|第10回【カラアゲニストの「から活」日記】『ひなたかなた』馬鹿盛り唐揚げ丼
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朝活、婚活、ソー活、妊活、終活……前代未聞の活動ブームの陰で、「から活(からあげ食べ歩き)」に余念がない、からあげのプロ=カラアゲニストたちがいることをご存知だろうか。これは、からあげの聖地・大分県中津市出身のライター松本壮平氏がお送りする、渾身のから活レポートである。

馬鹿盛りよりも、衝撃的な柔らかさと攻撃的な肉汁に脱帽!

 知り合いの男子大学生に「馬鹿盛りからあげ丼のお店がある」と教えられ、いざ立川へ。JR立川駅北口から徒歩3分ほどのビルの3階に『ひなたかなた』はあります。夜は居酒屋、ランチ営業のお昼は11:30の開店と同時に満席になる超人気店です。

 さっそく情報通りに〈馬鹿盛り唐揚げ丼・700円〉をオーダー。ごはんの量は大・中・小から選べ、ソースもおろしorマヨネーズを選択できます。私はごはん中、ソースなしをセレクト。

 最近は“馬鹿盛り・デカ盛り”の牛丼や海鮮丼を出す店も増えて人気のようですが、では馬鹿盛りの唐揚げ丼とはいかに……? 期待に胸をふくらませ、待つこと6~7分。目の前にドンと置かれた丼には、パソコンのマウスよりやや小さめのからあげが7個も! その“からあげの山”の山頂から丼の底までの高さは、割り箸を縦にしたときの長さとほぼ同じ。しかし、ここまでは、馬鹿盛りと聞いたときから想定内。このあと、2つの衝撃が私に襲いかかります。

●衝撃その1 箸でからあげをつまんだ瞬間の、驚異的な柔らかさ

 マシュマロでもつまんだかのように、箸がからあげにめり込んでいきます。と言っても、衣は“フワフワ系”ではなく、シャリッとした“カリカリ系”。

●衝撃その2 口に入れて歯を入れた瞬間、解き放たれたように噴き出す肉汁

 私の口の対応が追い付かず、下唇からアゴにかけて数滴こぼしてしまったほど。思わず噛み切った肉の断面を見ると、まるで水源のように肉汁がコンコンと湧き出ています。肉の層と層の間からあふれてくる肉汁に食欲がさらに刺激され、あっという間に完食。下のごはんにも、からあげの味がしっかりと残っているので、おいしくいただくことができました。

 会計を済ませ、お店を出ると入店待ちのお客さんが数名……と思いきや3階から1階に至る階段と踊り場にズラリ! 階段は平均すると2段に1名ほどが待機。総勢20名は待っていたようです。食べ終えても衝撃が待っていました……。

●SHOP INFO

店名:ひなたかなた

住:東京都立川市曙町2-12-15 立川金水ビル3F
TEL:042-528-8220
営:昼11:30~14:30、夜18:00~1:00
休:年中無休

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。