意外と知られてないことなんですが、実は調布市はデカ盛りの街。普通の飲食店や居酒屋に、デカ盛り、メガ盛りメニューがさりげなく潜んでいたりします。
数多のデカ盛り店の中から、今回調査に向かったのは、京王線調布駅から徒歩約7分、電気通信大学の向かいにある中華料理店『食神 餃子王』。
ご主人に聞くと「ウチは電通大の学食だね～。客の9割は学生さんだよ」と話すとおり、ランチタイムにはほぼ10代後半～20代前半らしき若者ばかり。少しだけスーツ姿のサラリーマンの姿も。男性率、高い！
店の人気は「590円の定食」。麻婆豆腐、豆腐のうま煮、肉野菜炒めなど8種のおかずが、サラダ、スープつき、ライスのおかわり1回までOKで食べられます。しかもこれが終日注文可能。電通大学生の学食になっちゃうの、納得です。
中国出身のベテランシェフが鍋をふるうこと数分、いよいよ「ジャンボ豚角煮かけご飯」がテーブルの上に。第一印象は、デカい。ただひたすらデカイ。1人前じゃなくて、団体コースの大皿料理状態。あんがタップリかかっていて、ゴハンはみえません。
「ゴハンの量は大体1.6kg。煮込みは醤油ベースで、八角の香りがきいているんだよ」とご主人。具は豚の角煮のほか、たくさんのジャガイモ、タマネギ、ニンニクの芽とニンニクスライス、ニンジン、青菜、キクラゲなど。
ちなみにボリュームとしては、通常の3.5～4人前とのこと。「フードファイターの人なら余裕で食べきれるけれど、一般の人は無理だね～。少なくとも2人以上で注文しないと」とのこと。1人1品以上の注文でシェアOK。とはいえ、2人で普通の定食プラスこれだと……やはり、無理な気がします。
スケールにのせてみると、皿の重さを除いて3kg超え。うわ～大盤振る舞いじゃないですか。しかもスープもセットについているし。3～4人でシェアしたとしても、1人785～1000g強。電通大の学生さんの胃袋なら当たり前なの？ 衝撃のボリュームです。
いざ食べ始めてみると、豚肉の角煮はホロッと口の中で崩れる柔らかさ。ジャガイモもトロトロで、ほぼ噛まずに食べ進められます。途中でキクラゲのコリコリ、ニンニクの芽のシャキッ、など食感の違いがいいアクセントに。ほどよくゴハンにしみたトロミのきいたあんは、ほんのり八角の香りが鼻から抜けて、さらに食欲をかきたてます。
山を端から崩していくと、トロミで温度がキープされるせいか、食べ進める中盤までずっとアツアツ、ホカホカ。盛り付ける前によくタレが染み込むように、かるくゴハンをほぐしてからトロミあんを盛り付けているので、重さで潰れてミッチリ、ということはありません。軽やかで食べやすい！ そして飽きない！ 気づいたら丼3杯分は余裕で胃袋に。
途中、お口直しで卵スープを飲むも、ゴハンがお腹の中で膨張しないよう多少控えめに。さらに食べ進めて、腹12分目をさらに超えたところで完食。食後は動けなくなるほどの満腹感。やはりというか、満腹すぎて睡魔も襲ってきます。 眠い。でも幸せ。最後の一口までおいしかった～。
ちなみにジャンボ豚角煮かけご飯は終日注文可能ですが、ゴハンを炊く都合があるので、できれば前日までに電話予約を。
トロミのあるタレと、柔らかい角煮＆ジャガイモなので、アゴも疲れることなく食べられる3kg超え丼。2019年3月11日（月）までは、「第5回 デカ盛りウォークラリー in 調布」の参加メニューとして注文でき、他のデカ盛り店3店舗以上でスタンプを押してもらえば、先着または抽選で景品がもらえるチャンスもあります。デカ盛りを愛するみなさん、今こそ調布へGO！
（撮影◎小嶋裕 取材・文◎石澤理香子）
●SHOP INFO
店名：食神 餃子王
住：東京都調布市小島町1-5-1-101
TEL：042-487-8872
営：11:30～15:00、17:00～23:00（LO各30分前）
休：日曜
