冷めても香ばしい専門店のからあげとは?|第7回【カラアゲニストの「から活」日記】『丸武商店』からあげ弁当

第7回【カラアゲニストの「から活」日記】『丸武商店』からあげ弁当
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朝活、婚活、ソー活、妊活、終活……前代未聞の活動ブームの陰で、「から活(からあげ食べ歩き)」に余念がない、からあげのプロ=カラアゲニストたちがいることをご存知だろうか。これは、からあげの聖地・大分県中津市出身のライター松本壮平氏がお送りする、渾身のから活レポートである。

専門店のからあげは冷めても香ばしさそのまま。

 オフィス街を中心にお弁当屋さんが人気のようです。多種多様な形態のお弁当屋さんがある中で、今回うかがった『丸武商店』はからあげ専門のお弁当屋さん。JR綾瀬駅から徒歩10分ほどのところにあり、オフィス街ではないものの、地元の人々に愛される人気店です。

 からあげ専門と言っても、メニューは豊富。からあげ弁当のほか、チキン南蛮弁当、油淋鶏弁当、からあげ丼などの丼物も充実しています。持ち帰り用のからあげも、ピリ唐、味カレー、台湾、コンソメ、にんにく、熟成壷唐など、味のバリエーションを楽しめます。また手羽先、砂肝、軟骨、皮など部位ごとのからあげも販売しているので、からあげ好きな人にはたまらないはず。

 からあげ弁当・並盛(360円)と持ち帰りからあげ大(9個・500円)を注文すると番号札を渡されました。待つこと5分ほど、揚げたてアツアツのからあげが盛られたお弁当が出てきます。注文が入ってから揚げてくれるのも嬉しいですね。

 丸武商店のからあげは、しっかりした衣においしさの秘密があります。パリッとした香ばしい衣は、肉汁に触れてもすぐにしんなりすることがなく、口の中でしばらくその香ばしさを楽しむことができます。

 またお弁当は持ち帰るのが前提。多少は冷めて味が落ちるのは覚悟の上ですが、ここのからあげは冷めてもほとんど味が落ちません。お弁当は購入直後に食べ、持ち帰りのからあげ9個はおよそ40分後に食べてみましたが、衣の香ばしさがまったく失われていませんでした。

 これまでいろいろなお店のからあげ弁当を食べてきましたが、ここまでハイクオリティなからあげ弁当はちょっと記憶にありません。これから気候もあたたかくなり、お出かけに最適な行楽シーズンに入っていきます。手土産に持っていくと喜ばれるかもしれませんね。

●SHOP INFO

店名:「丸武商店」

住:東京都葛飾区小菅4-21-9吉田ビル103
TEL:03-3838-2402
営:11:00~20:00(日・祝19:30まで)
休:不定休

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。