「枚」で数える焼鳥店の名物からあげはいかが?|第1回【カラアゲニストの「から活」日記】『串エ門・室町店』唐揚定食

第1回【カラアゲニストの「から活」日記】『串エ門・室町店』唐揚定食
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朝活、婚活、ソー活、妊活、終活……前代未聞の活動ブームの陰で、「から活(からあげ食べ歩き)」に余念がない、からあげのプロ=カラアゲニストたちがいることをご存知だろうか。これは、からあげの聖地・大分県中津市出身のライター松本壮平氏がお送りする、渾身のから活レポートである。

「枚」で数えるボリューミーからあげをお江戸・日本橋で!

 からあげの数量を数えるとき、単位は通常「個」ですが、ちょっとユニークな数え方をするお店が、東京は日本橋、COREDO室町のすぐそばのビルの地下1階にあります。

 ランチタイムはカラアゲニストたちでいっぱいになる『串エ門・室町店』。本来は備長炭使用の焼き鳥のお店ですが、鶏肉をメインに扱うお店のからあげにハズレはないというのが私の持論。当然からあげも絶品です。

 ここのからあげの特徴は、丸っこいイメージが一般的なからあげとはかけ離れた、一見ヒレカツのような平べったい形状にあります。そのため数量は「個」ではなく「枚」でカウントするという、なんとも斬新な発想。江戸っ子の町・日本橋ならではの“粋”なのかもしれません。

 名物の唐揚定食(880円)は、からあげを2枚からMAX6枚まで選べ、値段も同じ。ソースはおろしポン酢、マヨネーズ、タルタルソースの中から好きなものをセレクトできるので、訪れるたびに違った味を楽しめるのも人気の秘密。

 1枚は名刺サイズよりもやや大きめ、厚さもかなりあるのでボリューム感は満点。6枚食べると相当な“達成感”がありますが、味付けは生姜の風味さわやかなあっさり系。衣も軽めで、歯を立てるとふんわりと受け止めてくれるような優しい食感なので、自信のある人ならチャレンジする価値はあります。もちろん2枚でも十分満足できる大きさなので、女性のカラアゲニストにも人気のよう。

 ひと口で食べられる大きさではないので、半分ほどでかみ切ってみると、中から肉汁がジュワリ。これがビジュアルに飛び込んでくるだけで食欲が加速してしまいます。

 私は毎回6枚オーダーします。取材時も6枚。食べ終えて達成感を胸に地上に出たときは爽快感もプラスされています。そして近くの福徳神社に「完食」のお礼参りに行くのでした…。

●SHOP INFO

店名:「串エ門・室町店」

住:東京都中央区日本橋室町1-13-5 貝新NYビル B1F
TEL:03-3241-3262
営:11:30~14:00(13:30LO)平日のみ 17:00~23:30(22:30LO)
休:日曜・祝日・年末年始休

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。